ビジネスに役立てるFacebook/木下優子

Facebookでファンと一緒に新商品をつくろう(4)

2012-2-03

Facebookでファンと一緒に新商品をつくろう(4)

こんにちは。株式会社アゲハの木下です。
Facebookを活用したファン参加型商品企画の方法と可能性について、
実際の事例「SoftBank SELECTIONとスマホアクセをつくろう♪」をベースに、連載して参りましたが、最終回では、全体のプロセスを振り返り、そのメリットや可能性をまとめます。

【目次】


  • ・ファン参加型商品企画のメリット

  • ・Step(1) ガールズMTGとのリアル連携

  • ・Step(2) 「ウォール」と「クエスチョン」を活用した商品企画

  • ・Step(3) オリジナルFacebookアプリ「Like or Not?」を活用したデザインの検討

  • ・ファン参加型商品企画の可能性

ファン参加型商品企画のメリット

そもそも、ファン参加型で商品企画を行う1番のメリットは、何でしょうか?

私達は、「"ユーザー目線"のユニークでインパクトのある商品コンセプトを生み出しやすい」ことだと考えています。
新商品を開発する際、メーカーが「既知のニーズに沿った"使い勝手の向上"」を図る傾向にあるのに対し、ユーザーは「新しい機能、新しい使い方を編み出す」傾向にある、と言われています。

ProductDevelopment.jpg

そのため、私達は、コンセプト立案の前段階から、ユーザーと向き合って企画を行います。
ユーザーの声からコンセプトを立案することによって、ユーザー発想ならではの、
・問題発見/解決型コンセプト
・新スタイル提案型コンセプト
を生み出しやすくなるのです。

その他にも、参加ユーザーのロイヤリティを高め、購買意欲を高めるなど、ブランディングやプロモーション上のメリットも期待できます。

Step(1) ガールズMTGとのリアル連携

ユーザーとメーカーの認識にはギャップがあり、相互理解が確立されていない状態で、いきなりオープンに意見を集うと、偏ったユーザーばかりが発言し、実際には店頭で売れないニッチな商品に収束してしまいやすいと言われています(小川進, 2003, 他)。

そのため、企画の初期段階、特に「コンセプト立案」の段階では、ユーザーの「質」と、対話の「深さ」を重視し、当社の保有するユーザーグループ「ソーシャル・ガールズ」を対象に、Face to Faceのグループ・ディスカッションからスタートします。

ショッピング・ワークショップ.JPG

※具体的な方法については、第2回:「ガールズ・ミーティング」とのリアル連携 をご参照下さい。

Step(2) 「ウォール」と「クエスチョン」を活用した商品企画

ガールズMTGの様子や、そこから得られた特に重要な洞察を、
Facebookページのウォール上で投稿し、広く多様なユーザーの声を集います。

多様なユーザーによるブラッシュアップを経ることで、
偏りを是正し、ダイナミックにアイデアを昇華させることができます。

重要TOPICへの共感度.jpg

Facebookページの活動の"コア"を、顔が見える形で投稿することによって、
コミュニティのエンゲージメントが高まります。

また、Facebookのアンケート機能である「クエスチョン」は、特定の質問に対して広告を打つことが出来るので、定量的な調査もある程度可能になります。

クエスチョン例

※詳しくは、第3回:ウォールとクエスチョンを活用した商品企画 をご参照下さい。

Step(3) オリジナルFacebookアプリ「Like or Not?」を活用したデザインの検討

上記のような、ガールズMTGとウォール上のコミュニケーションを行き来しながら、ユーザー発想ならではの、ユニークな新商品コンセプトを企画します。
但し、コンセプトがユーザーニーズに適うものであっても、
具体的な仕様/デザインの細部で不評をかってしまったら、台無しです。
そのため、最後に、具体的な仕様/デザインについても、是非検証を行いたいところですが、Facebookのデフォルトの機能だけでは、限界があります。
そこで、私達は、オリジナルFacebookアプリ「Like or Not?」を活用して、
ユーザーの声を集う方法をとりました。

「Like or Not?」では、企画中の新商品の訴求ポイントを、
7つ前後の質問でビジュアルに表現し、
ユーザーに「ほしい!」か「おしい!」のどちらかを選んで、評価してもらいます。

LIKEorNOT.jpg

確認画面では、任意でコメントを書き込み、
Facebookの「アルバム」として、シェアすることができます。

LIKEorNOT_confirm.jpg

Facebookアカウントで、参加してもらうので、
管理者は、ユーザーがFacebookに登録している性別・年齢等の基本属性別に、回答を集計し、商品の訴求ポイントがどのセグメントにどのように評価されているかを把握することができます。

※詳しくは、第1回:Facebookアプリを使って、ファンの「ほしい!」を商品化 をご参照下さい。

「SoftBank SELECTIONとスマホアクセをつくろう♪」の第1弾商品案については、2011年12月17日まで、「Like or Not?」を運用し、現在、その結果に基づき、更に企画を進めております。
また、現在は、第2弾商品についても、ガールズMTGとウォール投稿/クエスチョンによって、企画を行っております。

ファン参加型商品企画の可能性

Concept.jpg

ユーザー参加型商品企画は、10年程前から、その可能性が指摘されていますが、成功事例は少なく、未だ確固たる成功モデルが確立されていないのが現状です。

しかし、Facebookを活用すれば、コミュニケーションのハードルが下がり、偏ったユーザーだけでなく、多様なユーザーの参加を促すことが出来るようになりました。
また、Facebookは、実名制で多くのユーザーがリアルな属性情報を登録しているため、商品への意見とセットで、属性情報を収集・分析することが出来るようになりました。

この「多様なユーザーの参加」と「属性情報の収集・分析」が劇的に容易になったことで、新たなユーザー参加型商品企画の可能性が、急速に高まっていると考えています。

Facebookページをお持ちの方は、
是非、ファンと一緒に、新商品/サービスをつくることを、
検討されてみてはいかがでしょうか?

株式会社アゲハ 代表取締役 木下優子

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